ABOUT

今まで食べてきた物に疑問を抱きはじめた三十八歳の頃。 農業は全くの未経験。 畑も道具も知識も無く、ゼロからスタートでした。 生姜の生体を知るため、山頂にある農場で働きながら、 生姜に寄り添い、声を聞いて一年の時を過ごしました。 そこで感じた、良いこと、悪いこと。 なんだか情けなくなって涙が止まりませんでした。 いったい僕らは何を食べて生きてきたんだろう・・・。 そう切実に想い、妻と二人、耕作放棄地を開き始めました。 人は皆、一番大切なことを、一番最初に忘れてしまう。 見て、聞いて、嗅いで、食べて、触って、感じて。 僕ら人間は間違いなく、自然に生かされています。 昔も、今も、これからも。 だからこそ大切に扱いたいと思い、 産地である熊本県八代市東陽町で 不耕起・無肥料栽培にて生姜を育てています。